NTTドコモが、飛行船型のドローンを開発したらしいね。ヘリウムガスで浮くんだって。プロペラがないみたいです。
えっ?って思いましたよ。
飛行船型ドローンとは、どんなもの?
普通、ドローンは4個ものプロペラをもっていて、その回転で揚力をつくっていますよね。そして、そのプロペラを傾けることで、水平方向への推進力も生み出す。
今回のNTTドコモのドローンは、ヘリウムガスが充填された風船で浮遊するのだそうです。
水平方向の推進力はというと、超音波振動モジュールで生み出すらしい。空気ポンプとして作動するということなので、多分、ダイアフラムポンプのように使うんでしょう。
微小振動だから、触っても安全。全体として、音もほとんどせず、回転するような可動部分もないので、安全で静かなドローンなんだそうです。
つまり、ヘリウム風船に推進用のポンプがついた小型の飛行船というわけ。
これって、ドローンか?
ちょっ、ちょっと待ってくださいよ~
これって、ドローンですかね???
そもそも、ドローンという名前は、「雄バチ」を意味しており、プロペラの出す音からきていると聞いています。
そして、雄バチ顔負けの、運動性能の高さも、まさにドローンと言うに値する。
この飛行船型ドローン(?)は、ものすごいゆっくり動きます。上昇・下降はどうするのでしょうかね?
ヘリウムガスを抜かなければ降りられないように思えます。
また、一旦下降したら、上昇できないのではないですか?
まったく、ドローンらしからぬ、鈍重な動きしかできないように思えます。
なぜ、ドローンを名乗るのか?
ドローンの概念から、大きく離れた、飛行船型ドローン(?)ですが、唯一、ドローンとの共通点は、空中に浮かぶことですかね。
恐らく、ちまたのドローン人気にあやかるために、無理無理、ドローンを名乗っているとしか思えません。
もっともぴったりした表現は「小型飛行船」。以上!
飛行船型ドローンの可能性はありそう
ちょっと、命名に対して、厳しい、非好意的な意見になっちゃいましたけど、だからと言って、この小型飛行船の意義を認めないわけではありませんぞ。
いや、むしろ、お~、こんな発想があったのか!という感想をいだきました。
安全、静音(ほぼ無音)、長時間飛行可能(連続飛行1~2時間)。
これらの特徴は、非常に有用ではありませんか!?
確かに、人が集まるところでの飛行にもってこいじゃないですか。
機体の見た目は、まさに、丸い風船。
風船の表面にプロジェクションマッピングして、空間演出効果のある、空中に浮かぶスクリーンのような使い方があるとのこと。
わたし的には、「ドローン」なんて呼び方はやめて、もっと独自性のある、いい名前を付けて欲しいなぁ、と思います
まとめ
NTTドコモの飛行船型ドローンとは、ドローンと呼ぶには、あまりにも、ドローンの特徴を有しない飛行体である。
それは、ヘリウム風船に推力用の超音波ポンプを装備したもの。
安全、静音、長時間飛行の特徴は、ドローンとは異なるカテゴリーの飛行体として、有用と思われる。
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