わたしが住むマンションで漏水事故が起こりました。
築29年の分譲マンションです。
漏水が起きたのは、わたしの住戸ではなく他のお宅でした。
しかし、築年数から考えて、どこの住戸で起こっても不思議はないんですよね。
なので、明日は我が身かと思うと、落ち着いてはいられません。
漏水で突然生活できなくなる不安
漏水が起こると、下の階のお宅へ被害を与えるだけでなく、自分のうちで水が使えなくなります。
漏水箇所を特定して修理しなけらばならない。それまで、水の元栓を止めざるを得ない。
ある日突然、生活ができなくなってしまうのです。
こういうのをサドンデス(sudden death)というのでしょうか。
マンションの築年数が高くなってくるといろんな問題が起こってきます。
その中でも、水の配管劣化は生活に直結する主役級の問題です。
わかってはいても、いつ起こるかはわからないので、なかなか実感が伴わない。
今回も、いきなり自分のうちが漏水元にならなくて良かった!と、自己中なことを思ってしまいます。
でも、他のお宅がなったということは、いつ自分のうちが同じことになってもおかしくないと思われます。
忍び寄る災厄の前に、不安な気持ちが膨れ上がってきます。
漏水は給湯管からだった
漏水の状況を、その住戸の住人の方に伺うことができました。
漏水したのはお湯の配管だったということです。
給湯管のバルブユニットとその上流の配管をつなぐネジ部が腐食しての漏水だったということです。
配管の劣化は水よりもお湯の方が起きやすい、というのは、この分野では常識のようです。
給湯管には温水が通るわけですから、腐食の反応も加速されやすい。
一般に、化学反応は10度温度が上がれば2倍速くなると言われます。
うちも、給湯管の同じ部分が危ないのではないか?とは、容易に想像がつきます。
マンション専有部分の給排水管修繕の難しさ
この漏水事故をきっかけにして、自分の所有するこのマンションの住戸について、水の配管劣化の問題を真剣に考えざるをえないことになりました。
そして、大変な事態になる前に対策を打ちたい。
ここで考える中心は、「専有部分」の配管の問題です。
「専有部分」ということになると、基本的に区分所有者が個人で何とかすべき問題ということになります。
マンションの内装のリフォームとなると、区分所有者である自分が、リフォームの業者を見つけて依頼するわけです。
通常のリフォームであれば、関連業者は町中にたくさんいます。見つけるのは難しくありません。
ところが、水の配管となると、どこに頼むのでしょうか?クラシアン?
局所的な水漏れではなく、配管全体の修繕に、そのような緊急対応の水道業者が応じてくれるのか、わかりません。
むしろリフォームになるので、ジャンルの違う業者になるのではないか?
「共用部分」の修繕であれば、マンションの管理会社に相談して、専門家の意見も聞きやすいのですが、「専用部分」の修繕となると、いきなり、区分所有者として孤独な立場に立たされます。
特に水の配管と言う専門性の高い分野については、どこから手を付けてよいのやら、皆目見当がつきません。
こんなときは、まずはネットで思いつくままに情報収集から始めるしかないですね。
ネットで徘徊的に情報収集してわかってきたこと
ネット探索をしていろんな関連サイトを気まぐれに見ていくと、自分の問題意識や当該分野の状況がだんだん明らかになってきます。
基本的なことですが、改めて認識したのが、マンションの専有部分の水系の配管には3種類あります。
給水管、給湯管、排水管です。
いずれも、壁や床の中の見えない部分にあって、もし交換するとなったら、壁や床を壊す、大変な工事になりそうです。
3種の配管は、それぞれ、材質や寿命が違うようですが、築30年となると、いずれも交換や修繕の対策を打つべき時期に達しているということです。
寿命と言う点では、すでに書きましたが、給湯管が一番短く、その次が給水管、そして排水管という順番です。
注意すべきなのが、給湯管は給水管に含まれているという考え方からなのか、ネットで見つかる情報の中で、給湯管のことがはっきり触れられていない場合が多いことです。
ところが、マンション専有部の漏水は、まずは給湯管から始まる場合が多いというわけですから、一番大切な部分の情報が少ないという、困った状況にありそうです。
新たな配管への交換以外の選択肢:ライニングによる更生って?
わたしは、当初は、配管が古くなったら古い配管を取り外して、新しい配管に交換するしか手がない、と思っていました。
壁や床をはがす大規模なリフォームになってしまうので、費用はかさみそうだし、工事中は疎開でもしなければならないのではないか、なんて、ほんとに憂鬱になりました。
ところが調べていくうちに、古い配管の内面をクリーニングして、樹脂をコーティングするライニングと言う手法があるのを知りました。
ただ、わたしにとっては耳新しいものだったこともあって、最初はピンとこず、どうせ中途半端な対症療法的で短寿命の修繕方法だろうと、勝手に想像してしまっていました。
ところが、どうもそうではないかもしれない、という気がしてきました。
現状では情報は断片的ですが、築30年というようなマンションの場合でも、配管交換ではなくライニングで更生した例が結構ありそうなのです。
そしてライニング更生したら、その後、15年、20年ともちうるようであること。
つまり、耐久性面で、そんなに悪くないのではないのかと思えてきたのです。
そうなると、ライニング更生の、古い管そのままで工事でき、生活への負担が少なく、費用も安いというメリットが、大変魅力的なものになってきます。
これは、ひとつ、本格的にライニング更生について調べてみる価値がありそうです。
まとめ
これから、私自身の問題として、マンションの専有部分の給排水管修繕の問題に取り組みます。
如何に、負担を少なく、しかし信頼性の高い修繕をするかが課題です。
どうも、ライニング更生が可能性ありそうなので、その分野の情報を集め、まとめて、実際に修繕するところへもっていくつもりです。
同じような悩みを抱える方は日本中にたくさんおられると思いますので、お役に立つように、適宜記事をアップしていくつもりです。
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