英語をスラスラ話せる能力を身に着ける、というのはわたしの長年の夢です。
最近、「これならひょっとして、、」
と希望を抱かせるノウハウに遭遇し、実践しだしました。
「瞬間英作文」といいます。
この記事は、「瞬間英作文」との格闘の中間報告です。
「瞬間英作文」との出会い
実は、わたしは、英語を読んだり書いたり聴いたりする能力は、そんなに悪いことはないと思っています。
学校英語は優等生でした。
短いですが米国への留学経験もある。
いろいろな英語教材に手を出してきました。
英会話スクールに通ったことも一度や二度ではありません。
計算したことはないですが、その方面への投資額は、多分、何百万円と言う額になっているはず。
それでも、こと「話す」という点については、ほんと、自信がないし、実際にできない。
そして、もう年だし、あらたな希望もないので、あきらめていた中、ふと書店で見つけたのが「瞬間英作文」(森沢洋介氏著)。
実用英語の本は、星の数ほど出ているし、わたしもいろいろ漁った時期もあったので、もうすっかりスレています。
普通ならスルーするはずでしたが、なぜか手にとってパラパラめくってみたんですよね。
「出会い」というのでしょうか。
拾い読みをするにつれ、久しぶりに、ムラムラと希望が湧きあがるのを感じました。
英語ができても「話せない」悩み
「英語ができても話せない」とはどういうことか?
その前に、ここで英語ができるって、どの程度のことを言っているのか、はっきりしておきましょう。
ズバリ、英検2級程度を想定しています。高校レベルの英語ですね。
英語を勉強している人から、「フフン」と鼻で笑う声が聞こえてきそうな気がします。
たかがそれくらいで、できるというな、ってね。
しかし、よく考えてください。
「英語が話せる」って、中学レベルの英語がスラスラ口から出て来るならば十分達成できていると言っていいでしょう。
それが、「話す」以外は高校レベルに達しているのに、「話す」はなんでダメなのか。
読めたり、書けたり、聴いたりできるのに、「話す」ができない。
なぜか?
インプットでは「話す」力はつかない
学校で習った英語や巷に出回っている英語教材。ほとんどが、「聴く」「読む」のインプット重視の学習であることに気づきます。
特に「聴く」。リスニング、ヒアリングです。
有名な、何とかマラソン。一時、わたしもやりましたよ。
聴くだけでしゃべれるようになるスーパーなんとか。もってます。
こういうリスニング中心の学習って、やりやすいし、学習者の精神的負担も少ない。
そして、たくさん聴いていれば、いつしか自然にしゃべれるようにもなる。
こんな楽なことないです。
確かに、挨拶や買い物の英語くらいはできるようになります。
しかし、物事を説明したり、議論したりというほどの話す力はつきません。
「話す」に特有の条件
「話す」場合は、単に単語を知っているだけではダメです。
肯定文にするのか疑問文にするのか。
現在形か過去形か未来なのか現在完了か。
単数か複数か。
三人称単数現在か。
そういった細かいことを瞬時に判断して、滞りなく口から発しなくてはならない。
時間がたっぷりあるなら、知識的には知っているのでできます。
でも、実践では、これを1秒以下の瞬時に行わなくてはならないわけです。
これって、スポーツと同じじゃないですかね?
実は、「話す」力って、こういう、瞬時に反応する練習を積むことが不可欠なんだと。
テニスや野球なんかで素振りの練習を何度も何度も繰り返えして覚えこむように、基本の簡単な表現を反射的に口から発せられるように練習する必要があるんですよ。
そうだったのか!
そういえば、そんな練習をしたことは今までになかった。
「ちょっと待て、リピートってそんな練習になってないかな?」
ここまで書いて、わたしの頭の中で、何かがこうささやきました。
でも、即座に言えます。それは違う!
なぜなら、例えば、「三人称単数現在かどうかを瞬時に判断して三単現のsをつける」なんて練習はリピート練習ではできません。
だって、すでに出来上がった文をリピートするだけなんですから。
とすると、やっぱり、実際にアウトプットする練習をするしかない。
「話す」にはアウトプットの練習が不可欠。でも、どうやればいい?
効率的なアウトプットの練習法。
これって、なかったのですよ。
「実践を数多く経験して鍛える」というのはもちろんあります。
英会話スクールでネイティブと会話するとか、英語圏の国に留学する、とかすれば鍛えられるでしょうね。
でも、もう、それは練習ではなく、実践です。
スポーツで言えば、うちで素振りの練習するのではなく、いきなり試合に出場して経験を積むのに相当する。
そんな、非効率なことってありますか!
こつこつひとりでできる、効率的なアウトプット練習法。
「瞬間英作文」の方法は、ひょっとしてこれを実現してくれるのじゃなかろうか?!
「瞬間英作文」の方法とは?
「瞬間英作文」とは、「話す」能力をつけるための練習方法です。
具体的には、与えられた日本語文を即座に英語で言えるように練習するのです。
丸覚えした英文をアウトプットするのではなく、作文して組み立ててアウトプットする。
英語のレベルは中学1年~3年です。
英語の内容自体はとても易しい。読めば問題なく意味が分かるし、ゆっくり答えていいのなら答えることは難しくはない。
しかし、これを反射的に瞬時に答えようとすると、途端につまづき、我が力の無さが露呈します。
例えば、「彼には何人の兄弟がいますか?」という日本語が与えられて、すぐに英語で言う練習をするのです。
答えは、「How many brothers does he have?」
こんな簡単な英語でも、いざ、完ぺきにしゃべろうとすると、引っかかってしまう落とし穴がいくつもあります。
・brotherにsはつけましたか?
・doesをdoにしませんでしたか?
・haveをhasとしませんでしたか?
・語順を迷わずすぐにできましたか?
答えがわかれば簡単。しかし、いきなり言われるとスムーズに即答できない。
これを反射的にできるように練習するのです。まさに、スポーツの素振りみたいに。
第2ステージをトレーニング中
森沢氏の「瞬間英作文」のノウハウによると、まず最初は、第1ステージとして、中学3年間分の基本文型を、文型ごとにトレーニングする。
そこでは、基本文型の短い例文を、与えられた日本語から英文に換えて口で言う練習を繰り返し、スムーズに言えるようにするのです。
そのためのトレーニングブックとして;「
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(CD付)」(森沢洋介著、ベレ出版)
が出されています。
わたしはこの本を購入して、最初は本を見ながら日本語から英作文する練習を繰り返しました。
それがうまくできるようになったら、CDから音声データをスマホに入れて、音声で練習を繰り返しました。
全部で790文。
(実は、いきなり音声で練習しようとしたら、まったく歯が立たなかったので、まずは本を見ながらするしかなかったのです、恥)
毎日できたわけではないですが、休日に集中的に、平日は寝る前などにちょっとやり、約半年くらいで、一応自分なりに終えました。
そして、今は、つぎの段階、第2ステージをやりだしたところです。第2ステージでは、文型ごとではなく、ランダムに例文が出てきます。
ちなみに、トレーニングブックとしては;
「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング(CD付)」(森沢洋介著、ベレ出版)
「英作文」で効果あるのか?
日本語→英語、という変換は、確かに、かなりスムーズになってきました。
トレーニングの効果を実感します。
しかし、こんなことを聴いたことがないでしょうか?「英語を話すのは日本語を訳してはダメ。英語のまま考えて話すのだ」
この「瞬間英作文」のノウハウは、まさに、「日本語を訳して英語をしゃべる」ダメなやり方なのではないのかと。
わたしは、多分、これは問題ないと思っています。
スポーツの話に戻すと、素振りの理想的なフォームというのは、最初は理屈を学んだり上手な人を真似して、頭で分析的に理解してやりだしますよね。
そして、何度も練習して、その内、頭で考えなくても自然と体が反応するようになる。
最初の開始の仕方は何でもいいのです。如何に効率的に開始できるかが大切。
「瞬間英作文」の方法も、まさに、この最初は頭で分析的に理解するところを、日本語→英語という方式で実現しているのだと思います。
そして、多分、練習を積めば、頭で思ったことが、日本語を経由せずに直接英語で出てくるようになる。
「多分」というのは、わたしがまだそこまで達していないからです。
ただ、第1ステージを終えてみて、その兆しは出てきているのです。
ますます、「瞬間英作文」のノウハウに対する信頼感が高まってきています。
まとめ
まだ道半ばですが、「瞬間英作文」というユニークな方法に出会って、この年になって、また英語に、特に英語のスピーキング力の醸成に、改めて燃えています。
実は、まわりを見渡すと、英語を話すことができる日本人はたくさんいらっしゃるのです。
ただ、ほとんどの人がブロークン。時制や人称、単複など、無茶苦茶な場合がとても多い。
わたしも、話さざるを得ない場面では一生懸命しゃべる努力をしますが、自分でも恥ずかしくなるほどブロークンだし、お世辞にもスムーズとは言えない。
だから、どうしても寡黙になってしまうのです。
たまに、とても上手に英語を話す日本人がいたかと思えば、そういう人は、ほぼ必ず、英語圏での長期の生活経験があります。
文法的にちゃんとした(高等な文法ではなく、中学生レベルです)英語を、滞りなくしゃべることができる能力を、個人で練習できる方法があれば、日本人の英語を話す能力は飛躍的に伸びるのじゃなかろうか?
わたしの「瞬間英作文」へのチャレンジ、また、進捗をご報告させていただきますね。
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