お墓参りの作法のエッセンスとは?ひとりお墓参りにはどうしようか?

お盆の時期に差し掛かって、自然と亡くなった父のことが思い出されて、そう言えばお墓参り行ってないなー、と。

私の住んでいるところから父のお墓は遠いのです。

なので簡単には行けない。

なんかのついでに近くに行ったときに寄りたいと思っているのだけど、そんなときはひとりです。

家族、親戚で連れ立ってお墓参りするときは、それなりに格好がつくけれど、ひとりで行く場合は、それも男ひとりで行く場合は、どうすればいいんだろうか?

かっこつかないようにも思えます。

そもそも、皆で行くときは、お墓参りの作法も、なんとなく皆にならってやってしまって、あらためて考えると、よくわからないのです。

そんなことがあって、墓参りを避けてしまう、ということにもなってしまう。

わたしにとって、墓参りは慣れないことなんで、こういう悩み(?)が出ちゃうんですが、慣れた人にとってみると笑っちゃうようなことかもしれませんね。

わたしみたいな人って、結構いそうな気がします。

ということで、まずは、通常のお墓参りの標準的作法、手順はどうあるべきかってところからたどって、そんでもって、男ひとりで行ったときには、どうすればいいか、を考えましょうか。

お墓参りの作法とは?

宗派によって違うとか、地方によって違うとか、いろいろ細かい話はあるようです。

まあ、そういうことは知らなくても、恥ずかしくない。

一般的、標準的な社会人の常識としての「お墓参りの作法」はどんなものでしょうか?

あきらかに、標準的パターンというのがありそうなんです。

家族や親族など、複数で行く場合の典型的な流れを考えてみましょう。

お墓参りのフロー

●まず、みんなで一緒にお墓に行きます。

●お墓についたら、お墓とその周りの掃除をします。

●そして、花、お供え物を上げて、線香を焚いて、お墓に手を合わせておしまい。

以上なんですが、大まかなフローがわかったとしても、実際にそれを実行するのですから、詳細なステップをはっきりさせて、必要なアイテムを抽出しなければ、実行に移せません。

で、より細かく見ていきましょう。特に、お墓参り特有の部分に注意しながら。

お墓参りフローの詳細ステップ

1)お墓に行く

2)お墓とその周りの掃除をする。

・お墓掃除の水をとってくる。

・水を入れるための手桶や柄杓は、借りれることが多いので借りる。

・雑巾や、スポンジ、ほうきなどで掃除する。

・ゴミはゴミ袋に入れる。

3)花、お供え物を上げて、線香を焚く

・花を花立に活ける。

・お供え物を墓の適切な部分に飾る。半紙を敷く。

・線香に火をつけて線香立て(or 皿)に供える。

・水鉢(墓石の窪んだ部分)に水を入れる。

4)お墓に参る

・合掌してお墓に(故人に)礼を捧げる。

5)後片づけ

・お供えしたもの等を持ち帰る。

ここで最後のステップの「後片付け」ですが、ここで、何をどう片付けるか、意見が分かれるところです。

後片付けについては後ほど、さらに詳しく考えることにして、上記のステップの実行のために、何をもっていかなくてはならないか、まとめておきましょう。

お墓参りに持っていくべきもの

上のステップから、お墓参りに持っていくべきものをピックアップしてみると:

①掃除のための用具:雑巾、スポンジ、ほうきなど。ゴミ袋。

②供養のためのアイテム:お花、お供え物、半紙、線香、ライター(or マッチ)

お墓参りの後片づけ。お花、供え物、線香はどうする?

お墓参りで使った掃除道具や、掃除の結果でてきたゴミなどは当然に片付ける(あるいは持ち帰る)として、お花、お供え物、線香などはどうしたらよいのでしょうか?

まず、お供え物(お菓子やお酒などがありえます)は、供えたままで放置して帰ってはいけない、というのが、ほぼ常識であるようです。

というのは、鳥や動物に荒らされれる可能性が高いし、腐敗したりカビたりして、結局お墓を汚すことになるからです。

お供え物は、その場で食べてしまっても良いようです。不敬には当たらない。

いずれにしても、お墓には残していかない。

お花はどうでしょうか?

これも、そのままでは朽ちてゴミになってしまいますよね。

ただ、お供えの食べ物と違って、鳥や動物に荒らされるということはないでしょう。お花が枯れてしまって、次に来た時に掃除する、というのも良くあることだと思います。

この辺は、それぞれの考え方でしょうかね。持って帰っちゃう、というのでも問題ないようですが、せっかくのお花がもったいない、と考える人もいるでしょうね。

お線香はどうでしょうか?

火が付いたままの状態で、置いて帰る、ということをする人も、普通にいそうに思いますが、ちょっと、危険な気がする。

せめて、火は消すか、燃え尽きるまで、お墓の前にいるのが良いのではないでしょうか。

お花と同じように、もったいないけど、途中でも水をかけて消して、ゴミとして処分するのでも、常識外れと言うような問題はないようです。

「ひとり墓参り」ではどうしようか?

もちろん、法律やなんかで決まっているわけでないので、好きにすればいいのです。

ただ、そう言ってしまっちゃ元も子もない。

「あっ、それいいね!」って思えるやり方を考えてみようってわけです。

で、ネットに出ていたいろんな意見をピックアップしてみると:

①ひとりであろうが、フルコース全部やる。

②花だけ持っていく。ひとりで火を使うのが怖いので、線香は止める。

③花はもっていかずに線香だけ。

④掃除だけして花や線香はなし。

まあ、いろんなパターンがあります。

まさに、好きにしろ、って感じです。

もう一度、振出しに戻って考えてみると、そもそも、何の目的で自分は墓参りにいくのか?

わたしの場合は、まさに「お墓に参る」ことが目的なんです。

亡き父の表敬訪問ですね。

別に掃除が目的ではない。

一番基本のところは、墓前で合掌して父に挨拶する。

そういうことなんです。

ただ、せっかく行ったのに、それだけじゃ、あっという間に終わってしまって、ちょっと充実感に欠けるように思います。

ほら、どこかのお宅に表敬訪問するときは、ただ単に挨拶するんじゃなく、お土産わたしたり、ちょっとお茶飲んで世間話をしたりするでしょ?

あれって、何かすることによって、お互いの交流の時間をもって、つながってるんだと思うんです。

だから、お墓参りも、そこにふさわしい何かを少しはすることで、つながりが持てるんじゃなかろうか。

それが、お花をもっていって飾る、だったり、お線香をあげる、だったりなんだと言える。

さて、それでです、お花を持っていくのって、どこかで買わなくっちゃならない。

お花ってコンビニで売ってないですね。手軽じゃないって意味です。

線香は、コンビニで売ってます。ただ、火をあつかうことと、後始末の問題がある。

うーん、これも面倒だな。。。

残るは、お供え物!

わたし的には、何もなくても、父が好きだったお酒と何かのつまみをもっていって、墓前に供え、挨拶する。

そして、そこで、父のことを思い出しながら、飲んで、食べちゃう!

これです!

こんなスタイルって、実は、皆で来た時にはできにくいです。

それに、お酒とつまみなら、コンビニで買えるじゃないですか!

まとめ

男のひとり墓参り、どんな結論になるか見えずに書き進んできて、ついに、思わぬところにたどり着きました(笑)

父もきっと、花より団子。花や線香より酒とつまみに大喜びに違いない!

酔っぱらわないように、小さな缶にしとかなきゃ。