いわゆる「ホリエモンロケット」のMOMO3号機が、打ち上げに成功したようです。
ホリエモンが打ち上げようとする宇宙ロケットは、何を狙っている?目的は何なんでしょうか?
やっぱり、ホリエモンのやることですから、壮大なビジネスが行く手に描かれているようです。
どんなロケットを打ち上げるのか?
どんどん大きくなったロケット
ロケットと言えば、日本では国の機関のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げるH-ⅡAロケットをすぐに思い浮かべます。
巨大なロケットです。国家プロジェクトとしてやっているわけです。
あんなもの、いくらホリエモンでも、打ち上げることは難しいのじゃないですか?先端技術の塊だしね。
ロケットって、初期のころはペンシルロケットなんて言って、小型のロケットから始まりました。
それがどんどん進化して、アメリカじゃ、巨大なスペースシャトルなんかを積んで打ち上げるまでになったわけです。
日本でも、有人はないですが、トンのレベル(H-ⅡAロケットで4~6トン)のペイロード(搭載可能な重量)を有して、大きな衛星を打ち上げるようになったのです。
小型ロケットを目指すホリエモン
で、ホリエモンも、そんなロケットを目指しているのかと思ったら、どうも、ぜんぜんコンセプトが違うようですよ。
今回打ち上げに成功したMOMO3号のペイロードは20㎏ということです。
ロケットは、インターステラテクノロジズ株式会社(代表取締役:稲川貴大氏)という堀江貴文氏が設立した会社が打ち上げました。
H-ⅡAロケットに比べたら、すご~くミニサイズのロケットということになりますね。
この先も、大型化していく積りはないようです。
じゃ、そんな小さなロケットで何をしようというのでしょうか?
小型ロケットで狙うビジネスとは?
これまで、ロケットは大型化してきましたが、人工衛星はというと、どんどん小型化しているようなんです。
超小型人工衛星
これまで、スマホやPCに代表される電子機器は、どんどん小型化し、高性能化しているのは、誰もが目を見張るところ。
人工衛星というのは、ある意味、電子機器の最たるものです。
そう、人工衛星もどんどん、小型、高性能化しているのです。
実際、キューブサットという10cm角、重さ1㎏なんて超小型の人工衛星も誕生しています。
超小型人工衛星の打ち上げ需要がでてくる
こういう超小型衛星の打ち上げが最近注目されていて、ベンチャー企業なんかもどんどんできつつある。
一方で、打ち上げるためのロケットは?日本じゃJAXAにお願いするしかないじゃないですか。
つまり、超小型衛星の打ち上げ需要が爆発前夜。そんな風に、考えることができるのだということらしいんですよ!
超小型人工衛星フィーバーがくるか?
低コスト高機能の超小型人工衛星
大型の人工衛星をつくるのに、いくらくらいかかるかというと、数百億円のレベルだそうです。
これじゃ、国家単位や、巨大企業でないとつくれませんね。
でも、超小型人工衛星なら?
先述のキューブサットは250万円でできたそうです(人件費抜きで)。
マイサテライトもありうる?
これなら、個人レベルでもできそうじゃないですか!ひょっとして、マイサテライトなんてことも?
自治体とか、企業とか、民間グループとか、みんなが手の届くところにきちゃうんですよ。
そして、これは、今後、もっと安く、小さく、できるようになることは、火を見るより明らかです。
多くの団体や個人がプレーヤーになる、超小型人工衛星の時代がやってくる予感がありますね。
そうなったら、ホリエモンロケットは、引っ張りダコになること間違いなしですね。
そうだったのか!ホリエモンさん!
まとめ
ホリエモンロケットはミニサイズのロケットである。
注目されてきている超小型人工衛星を打ち上げるには、小型のロケットで十分である。
現在はロケットの打ち上げ機会はごく限られているが、ホリエモンロケットは、低コストで多くの打ち上げ機会の提供を狙っている。
超小型人工衛星がポピュラーになれば、ロケット打ち上げビジネスは引っ張りダコになるはずだ。
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