TBSの「がっちりマンデー!!」が好きでよく見るのですが、見逃すことも結構あります。
そんなとき、コンパクトに番組のキーポイント(肝)を知りたいと思うのですが、そういうのって、なかなかないのです。
そこで、このブログでちょっと挑戦してみようと思います。
5月5日のがっちりマンデーは、フードコートでよく見かけるお店の秘密を解き明かす回でした。
驚きのボリュームの「から揚げ定食」を出す「鳥さく」
最初は、イオンモールむさし村山のフードコート、とり専門店「鳥さく」です。
ここの看板メニューは巨大な「から揚げ定食」。
40gのから揚げが10個以上ついて899円です!
注目点は、このボリュームに加えて、その盛り付け方です。
山のように高さがでるように盛り付けて、見た目のボリューム感が強調されるように工夫されています。
月刊食堂の編集長によると、今のトレンドは「重食」なのだとか。
「重食」は「軽食」の対立概念らしい。ガッツリ重く食べる系の店が人気らしい。
「鳥さく」は看板もユニークです。
ほとんどの店が、メニュー紹介の看板が横長なのに対し、「鳥さく」の看板は縦長にしています。
縦長にすることで、ボリュームが強調され「重食感」が演出されている。
フードコートですから、ボリューム大きく盛り付けた「から揚げ定食」を、お客が自ら席に運んで行きますが、そのときに、他の客が見ています。
おー、なんだ?すごい!って感じ。わかりますねー!
これが宣伝効果があり、意図的に狙っているようです。えらい!
ボリュームが大きいので、食べ残すともったいない、と心配ですが、そこは持ち帰り用パックを提供する周到さです。
大行列ドリンク「タピオカミルクティー」の春水堂
つぎは、東京お台場ヴィーナスフォートの春水堂(「ちゅんすいたん」と読む)です。
春水堂は台湾の店だそうです。外資系ですね。
ここはタピオカミルクティーを売る店です。
タピオカミルクティーは今、大人気なのだそうです。
一日に1000杯出るらしいです。
その人気の理由の一つがインスタ映えだとか。
透明な容器に入ったこのドリンクを、景色と一緒に撮るのが流行していると。
さらにもう一つの理由が「行列」なのだそうです。
行列があるから、惹かれて、つい並んじゃう。
ただ、行列は意図的に仕組まれている面もあるようです。
というのは、タピオカミルクティーを作るのに、わざと、時間のかかる作り方をさせている。
温度を温度計で計らせて0.1度の精度で調製させている。
さらに、糖度も糖度計で計らせて指定の糖度に調製させているんだと。
そのために、行列がいっそう伸びてしまう。
常識的には、回転率を高めるために早くしようとするところ、わざと、時間のかかる作り方をさせるのが、注目すべき点ですね。
スシローが、回転しない店をフードコートに!
スシローというのは、あの、回転ずし業界の雄のスシローです。
そのスシローが横浜駅地下1階のフードコート(FOOD & TIME ISETAN YOKOHAMA)に出店してる。
そこでは回転ベルトがありません。というか、スペース的に設置できない。
回転ずしは回転させることでお客自身に寿司をとらせてコストを抑えてる。
しかし、ここではできない!どうしてるのか?
広報部長さんによると、回転ベルトがなくても効率よく提供できる工夫をしているのだと。
工夫は2つあって、ひとつは注文方法。
お客は、自分で寿司をとれないので、注文用紙に書いて注文。そのとき、最低6貫から受付にして効率アップをはかっています。
ふたつめは、新型シャリロボットの投入です。
普通のスシローでは2貫ずつ皿に盛るが、ここでは6貫以上なので大皿に並べて提供します。
その並べる作業が一番大変なので、それをロボットがやるようにしたことで、大幅な省力化ができたんだそうです。
なにせ、普通のスシローで十数人で作業するところ、ここではたった3人でまわすことが可能になったのだそうです。
フードコートでピーピーなる物体の秘密は?
フードコートで出来上がるのを待つときに持たされる、リモコンのようなアラームがありますね。
あれを作っている会社も儲かっているだろうと、紹介しました。
「パシフィック湘南」という茅ケ崎の会社です。
ピーピーなる物体の名前が明らかになりました。「ワンタッチコール」と言うのだそうです。
この会社、フードコート用呼び出しベルのシェアが70%なのだと。
そこには、三つの売れる秘密がありました。
ひとつは、お店側が出来上がりでお客に知らせるときの操作を、キーのワンタッチで済むようにしたこと(だから「ワンタッチコール」なのでしょう)。
それまでは、テンキーでの入力で手間だったんだと言います。
テンキーだと二けたの番号はツータッチになってしまいますから、煩雑で間違いやすいですね。
二つ目は、「ピーピー」音の大きさにこだわりが。
フードコートの喧騒の中で聴きやすい音の大きさが80デシベルなんだそうです。これがちょうど良いのだと。
そして三つ目が大きさ。
長さ100ミリ、幅43ミリ、厚さ18ミリなのだそうです。
音と共に起こる「ブルブル」振動が、当のお客に伝わりやすく、他の客の迷惑にならないサイズなんだそうです。
うーん、ここまでやれば、シェア70%がとれるんだ!
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