大腸内視鏡診断がAIによって飛躍的に進化、切らなくて良いポリープを分別

AIの技術は、どういう風に我々の生活を変えていくんでしょうかね?なかなか、想像しにくいけど、また一つ、AIを使った技術の話題が出てきた。

なんと、今度は医療の分野ですよ。日本初の、AIを用いた診断支援システムらしい。

私も内視鏡診断した経験があります

内視鏡を使った大腸がんの診断が画期的に早くなるのだとか。

内視鏡と言えば、私も経験あります。私の場合は胃カメラですけどね。

胃カメラの場合は、口から入れるタイプと鼻の穴から入れるタイプとある。

従来タイプは口から入れるんだけど、入れるときに「オェ~」という嘔吐感を引き起こしやすいらしい。

それは勘弁してくれ、っていうことで、私の場合は鼻から入れるタイプにしてもらいましたがね。

でも、やっぱり、鼻からのどに差し掛かるときに、「オェ~」ってなりました。

口から入れたことないので、比べられないけど、口からだともっと苦しかったのかな?

内視鏡で得られるのは内部の映像

内視鏡が入っている間、胃のいろんなところの映像がモニターに映し出され、自分でも見ることができるんですよね。

なかなかじっくり見てる気持ちの余裕はないんだけどね。

医者は、要するに、この映像・画像から胃の状態の診断をしているわけです。形や色合い、組織の具合とか。

内視鏡の技術が進んだとはいえ、やっぱり、それを受診するときは、それなりに体への負担は大きいと思いましたね。

できることなら、二度とやりたくないです。でも、必要とあらば、仕方がないですがね。

大腸内視鏡で見つかったポリープはどうする?

で、話題は胃カメラでなく、大腸内視鏡になるんですが、要するに、内視鏡といえど患者の負担は結構あることが言いたいのです。

大腸内視鏡の場合はお尻の穴から入れるわけだけど、事前に下剤で腸の中のモノを全部出しておかなければならないから、準備が大変らしい。

診断については、まったく同じです。やはり映像の目視観察で異常がないか見ていく。

よくあるのが、内視鏡で見ていて、ポリープが見つかること。ポリープは癌の可能性があるのだけれども、非腫瘍性のポリープも普通にあるのだとか。

腫瘍の場合はその場で、内視鏡のもつ鉗子でつかんで高周波電流で焼き切っちゃうことができる。

ただ、非腫瘍性のポリープは切る必要がないらしい。しかし、見ただけではなかなか診断がつかないのだそうです。

悪性かどうかわからないから、とっちゃえ!?

非専門医がやる場合は、判断できずに、ええい!全部とっちゃえ!となる場合もあるらしい。もし腫瘍性だったとした、命にかかわってくるからね。

ところが、ポリープを切ったら、当然傷ができるわけで、それはそれでリスクなんだとか。患者の体の負担を考えると、やたらめったに切らないほうがよいらしいです。

といって、少量のサンプル採取にとどめて、取り出して検査して、悪性ならもう一回内視鏡いれましょ、となると、それは負担ですわね。

ということで、ここで、AIのお出ましとなるのです!

AIはお尻から入れないのだ!

AIがお尻から大腸の中に入ってくのか?!ってことではありません。

画像診断なのです。

つまり、内視鏡で見ている画像ですね。専門医はその画像から悪性の腫瘍かどうか診断しているのだそうですが、その画像診断をAIにやらせるってわけです。

AIにはあらかじめ、いろんなケースの内視鏡画像のデータを与えて学習させておく。つまり、AIに専門医に匹敵する診断能力を獲得させるわけです。

そうすると、内視鏡で見ているその場で、このポリープは良性か悪性か、という判断を高い精度で判定してくれるわけです。良性なら切らずにすむ。

その判断精度が、ついに、専門医と比べそん色ないところに達したというのです。

ついに製品化にこぎつけた、内視鏡の画像診断AI

そして、ついに、製品化。内視鏡のトップメーカーであるオリンパスがエンドブレインという製品名で、この(2019年)3月に発売にこぎつけた。

確か、内視鏡検査や手術は、ものすごい勢いで実用化してきていますよね。大腸でできたということは、その他の部位についても、同様のモノが続々出てくるということでしょう。

AIが我々の生活を豊かにしてくる具体的な例が、こんなところにあるのですね。

まとめ

大腸内視鏡の画像をリアルタイムで診断するAIが登場した。

良性判断なら、無駄に切らずにすむので、患者負担が軽減する。

内視鏡検査の拡大にのって、今後、ますます、同種のAIの活躍が見込まれる。