2019/5/12のがっちりマンデーは、あの、国道沿いなどでみかける「ワークマン」でした。
作業服の専門店というイメージですが、なんと、女性に大人気なのだとか。
ユニークなフランチャイズ方式のお店のようです。急成長の秘密を「がっちり」が明らかにしてくれました。
ワークマンとは?驚きの高機能商品が安い!
ワークマンは、その名が想像させる通り、作業用の服や靴をはじめとしたさまざまな作業用グッズを扱う専門店です。
いかつい男たち(ガテン系と言うらしい)の御用達の店だろうと思っていました。
具体的にどんな商品をあつかっているか?
刃物を握っても手が切れない手袋。刃物を扱う現場に欠かせない。
あの、扇風機付きの作業服もあります。熱中症対策ですね。
普通の靴を、釘を踏んでも大丈夫な安全靴に変える、セーフティーインソール。つまり靴の中敷きなんですが、ステンレス板がはいっている。
変わったものでは、ヘルメットに後付けで装着する日よけのツバ。ヘルメットが麦わら帽子的なフォルムになり、少し笑える。
「これで作業している人見たことない」とのリポーターの突っ込みに、「結構売れてます」とワークマンの営業さん。
これらは、アイデアグッズ的な商品ですが、通常の作業着や軍手なんかももちろんあって、安い!
軍手10組で178円(税込み)ですって!1組17.8円!
作業用だから、それぞれ高機能といえるのに、めちゃ安いのです!
油でも滑らない厨房シューズが女性に大人気
厨房での作業用に開発した厨房シューズが、15万足の大ヒットになったと紹介されました。
床が油まみれの厨房でも滑らないというこのシューズ、雨の日でも滑って転びにくいということで、子持ちのお母さんや、妊婦さんに大うけなんだとか。
これが、なんと、お値段1900円という低価格。
作業用に開発した、高機能、低価格の商品が、今、作業現場ではない日常のシーンでの利用を求める消費者に、受けているというわけですね。
高機能なのに低価格を実現している秘密は?
一体なぜこんなに低価格でつくれるのだろうか?
それは、中国での生産にあるのだそうです。
しかし、最近は、中国での人件費も上がってきて、そんな安くはできないようになってしまったはずですが、、、
地方ではまだまだ安く作れる
ここに、仕事人が登場してきました。
商品部の李さんという中国の方でした。もちろん、中国語ペラペラで、中国の地方の事情に精通してそうな人物です。
李さんによると、中国でも地方にはまだまだ、安く生産してくれる業者がたくさんいるのだとか。それを発掘してくる。
また、閑散期を狙って発注することで安くできるという高等テクニックも。
作業用ならではの有利な特殊事情
それに、作業用品であることの特殊事情もありました。
つまり、一気にたくさん注文して売れ残っても、また、来年も同じものが売れる。通常のアパレル品のように、流行がないわけです。
普通のアパレルなら多くても1万着の発注がせいぜいのところ、ワークマンは350万着の発注をする、といったことができるのだと。
これでは、異次元の値引き交渉が可能になるわけです。
「ワークマン」フランチャイズの秘密
「ワークマン」の各店舗はフランチャイズ方式だそうです。
つまり、各店舗はワークマン本社の所有ではなく、それぞれにオーナーがいる。オーナーが出資をして店舗経営をしているわけです。
コンビニなんかもそういう形態ですよね。
びっくりしたのが、オーナーが出店する場合の初期費用が350万円だといういことです。安い!
通常、フランチャイズで店舗を持つと言えば、千万円単位の資金が必要ですからね。
そして、ワークマンの場合は、出店する場所の選定からお店の建築などの初期の立ち上げを、全てワークマン本社がやるとのこと。
立ち上げて当初は本社が経営して、オーナーはその後を引き継ぐ形になるのだそうです。
本部とオーナーの利益の分配は60:40と言っていました。経営が軌道にのっていくら儲かっても、この割合は変わらないのだということです。
オーナーにとっては、とてもやさしいシステムのように見受けましたね。
ユニークなのが、ワークマンのフランチャイズのオーナーは、原則として夫婦でやるのだ、というところ。
接客がうまくいき、固定客がつきやすいとのことですが、この辺も、繁盛の秘密のひとつかもしれませんね。
ちなみに、売上1億円を超える店舗のオーナー夫婦は円満なのだとか。
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