今回のがっちりマンデーはあの時計の「シチズン」でした。
ただ、はっきり言って、地味な内容でした。
こんなことを最初から書くと、読んでいただけないかもしれませんが、実は、私としてもあまり書くモチベーションが上がりませんでした。
じゃ、なぜ書くのか?
何も書かないと、何があったのか自体が分かりませんし、読者さんも評価判断が下せないと思ったんです。
なので、ささっと目を通すくらいのことでも、意味はあるかもと。
自動化大量製造のムーブメント工場
最初に紹介されたのは、腕時計の心臓部である「ムーブメント」の組み立て工場でした。
長野県佐久市にあるミヨタ佐久工場。
組み立ては130工程に及びますが、自動化されたラインで機械が組み立て作業をしています。
そこにいる人間は、なんと一人だけです。
職人が組み立てる、高級時計の製造工場
一方、場所は変わって長野県飯田市にある飯田工場。
ここでは、職人が手作業で組み立てる高級時計のムーブメントが製造されています。
なぜ自動化でなくて手作業なのか、というと、高級時計は薄くて部品が極めて小さい。必要とされる組み立て精度が高すぎて、自動化ができないのだそうです。
いや、こういうと誤解を招くかもしれませんね。
今日の技術では、高精度の自動化機械はつくれるかもしれません。だって、ナノテクノロジーの時代なんですから。
ただし、その機械は途方もなく高くなってしまって、コストに見合わないのでしょう。
いまだ、人間の職人技に頼る方が経済的となるのでしょう。
ちなみに、組み立て職人さん500人中で24人の特に高技能のマイスターがおられて、さらにその中には、スーパーマイスターと呼ばれる達人が一人。その方は、昨年のものづくり大賞を受賞されたほどの腕前とか。
職人さんの仕事エリアは、パーティションで囲まれて、周りから作業に影響しにくい環境をつくっていました。
そして、さらに、マイスターのエリアは、木製の落ち着いたパーティションを用いて、職人に敬意をもって遇する環境づくりをされていると思いました。
公共の場での時計ビジネス
シチズンは、個人用の腕時計だけでなく、公共の場にある時計でもよく見かけます。
番組では、東京はお台場の自動運転電車である「ゆりかもめ」の駅で使われている時計や、スポーツ大会で使われている時計などが登場。
それぞれ、きちんとしたビジネスをしているのだと思われましたが、いまひとつ、特筆するべきトピックでもなさそうに思いましたので、詳しくは述べません。
まとめ
今回は日本の大手時計メーカーである「シチズン」の特集でした。
確かに、しっかりやられていることはわかりますが、「シチズン」ときくと、もう一つの大手メーカーである「セイコー」のことがどうしても気になります。
「シチズン」はこのように素晴らしい、と言われると、「セイコー」ではどうしているのかな、と。
とは言え、2社比較などは、番組上、難しいことはもちろんわかります。ちょっと不全感の残った特集でした。
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