今回のがっちりマンデーは、儲かっている会社で、商品の選択や価格などを決めてる人は誰だ?って切り口です。
「決める!」と聞くと、カリスマバイヤーみたいな人が独断と直感でバシバシ決めているように想像しますが、そういうタイプもありましたが、業態によって様々。
ワンパターンではなく、勉強になりましたよ。
くら寿司で回転ずしの順番を決める
最初に出てきたのは「無添くら寿司」さんです。
回転ずしの並んで出で来る順番についてです。
あれには、非常に高いノウハウが詰め込まれているようです。
決めているのはシニアマネージャーさん。
どのネタがどういう順番で出てくるかで、売れ行きが変わるのだそうです。
まあ、そうだろうなぁ、って気がしますよね。
長年の経験ということもあるのでしょうけど、どういう順番がより好ましいかを決めるためのデータをあたえてくれる、秘密の仕組みがありました。
くら寿司の皿には、感想防止でしょうか、半円形の透明なドーム状のフタがついているのですが、ネタをお客さんがとると、ドームが開いてセンサーでわかる。
もとより、皿(正確には皿がのる台)には順番がついていてセンサーが搭載された、インテリジェントなシステムなのです。
どの皿になんのネタが乗っていて、どれがお客さんがとったか、あるいは、売れ残ったかが全部データとして残るわけです。
そのデータから、ネタの順番や、投入量など、最適な解を導き出すことができるシステムができているのですね。
そのデータに基づく指示に従って、厨房では、順番に寿司をつくってさらに乗せていくというわけでした。
ドン・キホーテでは、売り場が決める
店は変わって、あのドン・キホーテです。
登場したのは新宿店でした。
ドン・キホーテの決め方は全然違いました。
売り場での商品の仕入れ、販売価格を、なんと現場担当の店員がそれぞれ決めている。
中にはアルバイトの店員もいるのですが、自分の売り場の棚の商品陳列を決めている。たぶん、仕入れや価格も決めているという流れでしたね。
商品のことは売り場の人間が一番よく知っている、という考えのようです。
たとえば、インバウンドの訪日外国人相手の薬売り場などでは、一見して、ちょっとカテゴリーの違いそうな商品を隣り合わせに並べていたりする。
肌荒れの薬の横に、のどの薬の龍角散が置いてあるとか。
これは、外国人の興味がある商品という観点で並べているというわけ。
現場ならではの知識が即、役立っている例でした。
大丸松坂屋の北海道展
最後に登場したのは、大丸松坂屋の人気の北海道物産展の本田さん。
恰幅が良く、人が良さそうですが、いやいや、やり手のカリスマ・バイヤーって感じです。
この方が、物産展の商品内容を決めておられる。
経験と勘をもつ、よくありそうな、凄腕のバイヤーさんです。
ここはシステムの力ではなく、個人の力量に大きく依存した業態なんだなぁと、思った次第です。
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