画像診断を変えだしたAI、いつのまにこんなに進化したの?AIブームの変遷

AIの活躍が目覚ましい昨今ですが、AIの適用される有望な分野に、画像診断があるようです。

ただ、人工知能というのは、かな~り昔からあったような気がするんですが、いつのまに、こんな大変な状況になってきたんでしょう?

簡単に歴史を振り返ってみたりなんか。やさし~くね!

AIの第一次ブーム:「人工知能」という言葉の誕生

実は現在はAIの第三次ブームなんだそうです。これまでに2回もブームがあった。

第一次ブームは1960年前後。「人工知能」という言葉が初めて登場した。

最初のブームでは、例えば迷路ゲームの経路を導くような、単純な問題を解くことしかできなかったようです。

「人工知能」という言葉が思い抱かせる夢と、実際にできることのギャップが大きかったようですね。

むしろ、なんだ、そんなことしかできないのかと。

コンピュータというのも全く一般人には縁遠かった時代です。

期待に比してできることの少なさに失望され、ブームは去っていったのだとか。

第二次ブーム:「エキスパートシステム」が注目される

第二次ブームは1980年代。

この頃って、パーソナルコンピュータが登場した時代ですよね。NECのPC98シリーズってのがありました。

一般人が何とかコンピュータを買えるようになった時代。コンピュータの処理能力が上がって、格段の性能アップがありました。

この時期に注目されたのが「エキスパートシステム」というものでした。直訳すると「専門家システム」。

特定分野に限った狭い知識の範囲で、専門家にしかできない判断をコンピュータがしてくれる。

このころ、実は、ディープラーニングの考え方はできていたようですが、コンピュータの性能が低すぎて使い物にならなかったとか。

大量のデータをインプットし学習することで人工知能は成長するのに、それを現実的な速度でできる技術的な成熟には達していなかった。

第三次ブーム:「ディープラーニング」が実用に

そして、2000年代から現在に掛けてが第三次ブーム。コンピュータの爆発的な進歩で、ついに、ディープラーニングが実用になり、AIが人間を超えるような場面が出現しだしたわけです。

今の、第三次ブームは、いわば、実用化の段階に入ったと言えそうに思います。いろんなところに、AIが使われていく。

まだ始まったばかりで、どんなところに使われるのはこれからのアイデア勝負。ビジネスとしてAIを使うことが急速に広まりつつある段階ですね。

AIが活躍する分野として「画像診断」が注目

さて、前置きが長くなりましたが、そんな、AIを使う時代になって、どうも、使える一大分野が、「画像診断」だというのです。

これを聞いたとき、「あっ、これくるな!」と思いましたね。

「画像診断」というのは医療の診断のことですが、これまでも、新しい技術が普及するときに、入り口が医療だと、爆発的に広がる条件が満たされるんですよ。

何故か?

新しい技術って、最初の内は、どうしても高くつくものです。

だから、高くても使われるような分野で注目されると、コストを度外視して普及していける。

医療ってまさに、そういう分野じゃないですか。人の命が掛かっている。

「画像診断」はAIと相性が良い

医療機器って、めっちゃ高いものがいっぱいあるんです。

それと、「画像診断」というのが、まさにディープラーニングにもってこいの作業であること。

画像というのは、めっちゃ情報量が多いのです。これを入力して特徴抽出して、というのはまさにAIの得意とするところなんですよ。

ニーズがあって、資金供給が潤沢で、技術的相性の良い分野。それが、「画像診断」であるわけです。

これから怒涛の如く広がりますよ~!

医療で画像診断が必要なものってたくさんあるんです。内視鏡診断、CT診断、MRI診断、エコー診断等々

そして、ここでAIの技術が洗練されて行けば、それは、より一般の利用へとすそ野を広げてくるに違いありません。

まとめ

今は第三次のAIブームである。実用化の段階に入ったようである。

「画像診断」はAIの得意とする極めて有望な適用分野である。ニーズがあって、コスト要求も低い。

「画像診断」の分野に、これからAIが、怒涛の如く広がっていく。