ディープラーニングと大量データの存在でAIは人間を超える

ディープラーニングの機能を実装することでAIはものすごい高い学習能力をもちました。そして、AIは機械なので、さぼらない。いくらでも学習し続ける。これって、すごくない?

大成の条件

人間の場合、いくら頭が良くても、勉強しないやつは大成しないですよね。

頭だけではなく、いくら運動神経に恵まれていても、練習しないやつは、スポーツがうまくならない。

でも、これって、逆に考えると、運動神経に恵まれたやつが、ものすごく練習もすれば、それはすごいスポーツ選手になるだろう、と容易に想像できます。

勉強もそう。

もともと記憶力や思考力に優れたやつが、ものすごく勉強したなら、それはすごい学者や技術者、囲碁棋士、将棋棋士なんかになりますよ。

AIは昔はバカだった

AIって、実は昔はバカだったんです。囲碁やっても人間に勝てなかった。

でも、昔からAIは努力を厭わない奴だったんです。文句を言わない。疲れを知らない。電源がつながっている限りいくらでも勉強(学習)するやつだったんです。

でも、もともと、頭が悪いものだから、いくらやっても報われない。人間に勝てない。そういうやつなんだったんです。

頭が良くなってきたAI

ところが、最近、雲行きが違ってきた。AIの頭が良くなってきたのです。つまり、電子回路のダウンサイジングと高速化が格段に進んで、AIの性能が上がってきた。

例えば、動物を見てそれが猫かどうかを判断できるように学習させることを考えてみましょう。

昔のAIは、猫かどうかを判断するコツをあらかじめ教えておいてやらなくては学習が進まなかった。

猫かどうかは、尻尾に注目しなさいよ。頭の形にも特徴があるよ。ヒゲにも特徴があるよ。音も検知できるなら、泣き声に特徴があるよ。

そういう特徴のある部分を、人間があらかじめ教えておいてから、学習させる必要があった。

ところが、最近は、ディープラーニングというスゴ技を身に付けたので、あらかじめの予備知識を必要としなくなったというのです。

大量の宿題を淡々とこなすAI

あらかじめの予備知識を必要としない代わり、大量の宿題を与えるのです。いろんな猫の写真、猫以外の動物の写真。めっちゃくちゃたくさん。

以前は、頭が悪いから、宿題与えてもこなせなかった。ところが今は、すごい速度で、その大量の宿題を延々とやり切るのです。

そのお陰で、猫の特徴が尻尾にあることや、ヒゲにもあることや、泣き声が独特だということを、自分で見つけ出すことができるようになった。

大量の宿題、つまり、大量のデータとディープラーニングの組み合わせ。ただひたすら学習し続けるAIという機械の実直さ。ある意味、ものすごい努力家と言える。

ついに人間を超えだしたAI 

努力はいつしか報われる。ついに、人間の能力を超えだしたというわけです。

象徴的な事件が人間の囲碁チャンピオンをアルファ碁というAIが負かせたということ。その後も、AIはどんどん疲れを知らない学習を積み重ね、ますます強くなっているようです。

もう、人間なんか、足元にも及ばなくなった。

能力あるやつが、疲れを知らず、飽きもせず、絶え間ない努力を延々と続ける。それがAIの姿だと思いませんか?

いや、とんでもないものが現れたと思いますよ。

まとめ

昔、AIはバカだった。いくらやっても人間には勝てなかった。しかし、その後、電子回路のダウンサイジングと高速化が進み、AIの頭が良くなってきた。

頭が良くて努力家ならば、大成するのは、人間もAIも同じ。疲れを知らない努力家のAIは、ディープラーニングというスゴ技を身に着けて、ついには、人間を超えだした。

AIの発達はとどまることを知らない。とんでもないものが現れたものだ。