政府も勧める日傘男子がかならず増えていく理由

最近、日傘をさす男性が増えているらしいですね。いわゆる日傘男子です。

これに拍車をかけるように、なんと、環境省が男女問わず日傘をさすことを推奨する呼びかけを行いだしました。

どうも、環境省の呼びけの観点は、昨今の日傘男子の観点とはちょっと違うようだけれども。

日傘男子はスキンケアを目指しているはず

最近は、男子でも化粧をするし、お肌の健康に気遣っている人は増えてますよね。

お肌にとって、太陽の紫外線というのは大敵なんですよ。これは議論の余地がない。光老化ということばもあるくらいです。

もっとも怖いのは皮膚がんのリスクが増大することでしょう。

日傘をさすと、直射日光は遮断される。直射日光分以外にも、実は散乱光もバカにならないようですが、そうは行っても、総合的に紫外線の効果は日傘によって大きく減じられるわけです。

わたしも、日傘はささないですが、晴天の日中に外を歩くときは、日陰になっているところをできるだけ選んで歩くようにしていますよ。

女性の場合も、特に若い女性の場合は、日傘をさす理由の主たるものは、紫外線を避けることでしょう。

環境省の日傘推奨の狙いは熱中症予防

環境省のホームページをみてみると、確かに、日傘活用を推進する内容が掲載されています。

ただ、その目的は、紫外線の影響の防止ではありませんでした。

もっぱら熱中症予防にあるようです。

平成30年は、ものすごく夏が暑かったので、夏季の熱中症患者が記録的に多かったようです。

この対策として日傘奨励を打ち出してきたようです。

だんだん勢力を伸ばしてきている日傘文化

日傘はもともと中高年の女性がさすものとのイメージがありましたよね。昭和のイメージかもしれません。

それが、平成になってからは、若い女性の間にも、かなり日傘をさす人が増えたように思います。

わたしのまわりの比較的若い女性たちに、日傘をさしているひと、結構見かけますし、違和感を感じない。

そして、最近は、日傘男子が増殖中のようです。

それがここにきての、環境省の奨励策、つまり、国家レベルの日傘奨励になってきた。

お肌のことを気遣って、紫外線対策で日傘をさす、というと男性の場合は、少し恥ずかしい面があります。

でも、熱中症予防に日傘をさす、となると、より大義名分であるように感じますが、どうでしょうか?

日傘をさす人が増えてくると、だんだん違和感がなくなってきて、さらに、さす人が増えるでしょうね。

冬のマスクがそうでしたからね。

違和感なくなれば、わたしだってさしたいな。

そう考えると、日傘文化が一気に拡大しそうな予感がするのです。

日傘は日本独自の文化に育つのではないか?

今回の環境省の奨励策に対して、意外にも、中国での反響が大きいそうです。

男が日傘をさすのは男らしくない、女みたいだという批判があるようです。「娘(にゃん)」と言うのだそうです。

大きなお世話だ、といいたいですが、まあ、日本人としても、日傘イコール女性のもの、と言う感覚はありますね。

ただ、男性の化粧や、ピアスや、脱毛、髪型、ファッション、等々、いろんなものが多様に変わってきている現代、日傘が女性だけのもの、なんてまったく無意味に見えてきます。

特に、日傘はファッションではなく、紫外線防止、熱中症防止、という実利的効果、それも絶大な効果をもっているので、ある程度普及すれば、その後は爆発的に広がるのではないですかね?

進化する日傘、広がる日傘文化

いま、需要の拡大に乗って、いろんな工夫がされた日傘が登場しています。

紫外線透過率を究極まで抑えたもの、雨傘にもなる日傘、折りたたみ式、軽量化、遮熱性能の極めて高いもの、等々。

日本は、製品を究極まで工夫して作りこんでいくのがお家芸ですが、日傘もご多聞にもれない進化を遂げていくのではないでしょうかね。

今後、ファッション性の高いおしゃれなものがどんどん出てくるでしょう。

どうも、日傘をさす習慣は日本独自のものでありそうなんですよね。そういう調査があります。

日傘は、健康や美容上の実効があるので、国によらず取り入れても良さそうに思います。

近年の日本文化の発信力が高まっていることを考えると、そういうことは十分にありえると思いますね。

気が付いたときは、こぞって世界の人が、日本の日傘文化を真似しだすのではないかな、という気もします。

特に白人は、黄色人種の日本人より圧倒的に紫外線に弱いのですよ。日傘が本当に必要なのは、彼らの方なんですから。

まとめ

最近、日傘をさす男子が増えている。紫外線対策が主たる狙いだと考えられる。

ここへきて、環境省は熱中症対策で日傘の奨励策を打ち出してきた。

今後、日本に、日傘文化が広がる予感がする。

外国も、そのうち日本の日傘文化に追随してくるのではないだろうか。