「はやぶさMk2」ってきいたことありますか?「Mk2」は「マークツー」って読むんです。えー?、「はやぶさ2」とは違うんだ。いったいなんだろうか?
「はやぶさ」はいろいろトラブルもあった
「はやぶさ2」の2(ツー)は、いわば「2回目」という意味で使っているようです。
1号機の「はやぶさ」は、一応、小惑星からのサンプルを地球に持ち帰った。これは、史上初のことで凄いことなんだけど、それでも、すべてが計画通りに行ったとは言えなかったんです。
計画では、もっとたくさんのサンプルを持って帰るはずだった。しかし、着陸がうまくできなかったので、着陸時に働くサンプラーが作動しなかったということなんです。
サンプラーというのは、サンプルを採取する装置ですね。
それでも、運よく、少量のチリみたいなものが取れた。せっかく、サンプラーを開発した人は、悔しかっただろうね。
それ以外にも、イオンエンジンのトラブルで、一時、地球への帰還が危ぶまれた局面もあったりした。それでも、いくつもの難局を乗り越えて、よくぞ地球へ帰還したと思います。
でも、課題もたくさん残したことには違いない。
「はやぶさ2」は「はやぶさ」のリベンジだ!
「はやぶさ2」は初号機「はやぶさ」と基本的には同じと言えるようです。もちろん、発生したトラブルの対策として、いっぱい、改良を加えています。
アンテナ形状の変更や、イオンエンジンの改良。新規で、小惑星表面にクレーターをつくる衝突装置を装備したりもしている。
でも、大枠の機体はほぼ同じと言える。より装備アップした感じ。基本的には、「はやぶさ2」は1号機「はやぶさ」のリベンジを果たすという位置づけでしょうね。
だから、2(ツー)なんです。
「はやぶさMk2」とは?
「はやぶさMk2」って聞いたとき、一瞬、変な言い方するなー、って思いました。てっきり、「はやぶさ2」の別の言い方なのかな?ってね
「Mk2」は「マークツー」って読むんです。マークツーというと、トヨタ・マークⅡやガンダムMkⅡを思い出しますね。
マークツーという言い方に、スペシャルな響きを感じますね。「マーク」ってなんだ?って感じですね。どうも、イギリス式の呼び方のようですよ。
「はやぶさ2」が基本的に初号機の「はやぶさ」と同じなのに対して、「はやぶさMk2」ははっきりと異なるタイプ。
「はやぶさ」と「はやぶさ2」はほぼ同じ大きさで同じような形でした。ところが「はやぶさMk2」はその2倍から3倍の大きさになるそうです。
それだけ違うと、別物という感じがしそうですね。逆に、「はやぶさ」もやめて、まったくほかの名前にした方が良いんじゃないのか、って思うくらい。
ターゲットとする天体も、より遠くのものを考えているのだとか。イトカワやリュウグウよりも、さらに始原的(太陽系形成初期の名残がより強い)な、D型の小惑星か、彗星か、という話。
まだ「はやぶさ2」が帰っていないのに早すぎないか?
「はやぶさ2」はまだこれからさらに2回のタッチダウンを計画しているし、帰還までには時間があるわけです。
そんな中で、もうその次の「はやぶさMk2」の計画の話をするなんて、早すぎるんじゃないの?って、思うかもしれません。
でもね、小惑星探査って、何年もかかる長期のミッションになることを考えると、一個終わってから次、なんてしてたら、ほんとに、ものすごい年月がかかってしまうんです。
へたしたら、政権が変わってしまったり、社会情勢が変化して、まったく継続性がなくなってしまうかもしれないのです。
「はやぶさ」や「はやぶさ2」の成果がフレッシュなうちに、それを活かして次につなげる。そういうためには、同時進行することが絶対に必要なんです。
まとめ
「はやぶさMk2」は「はやぶさ2」とは違うもの。
「はやぶさ2」は基本的には初号機「はやぶさ」と同型の機体をつかっている。「はやぶさ2」は、いわば「はやぶさ」のリベンジ版である。
「はやぶさMk2」は「はやぶさ」や「はやぶさ2」とは全く異なる機体になる。ターゲットの天体も、より遠くて始原性の高いものになるらしい。
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