探査機「はやぶさ2」が小惑星に行く理由:価値ある資源

「はやぶさ2」が小惑星に行く理由は複数あります。今回は、その中でも、いわば裏の理由とでも言えそうな、とっておきの理由の紹介です。

といっても、別に悪いことではないのです。ビジネスが絡んでくる、あっ、そうなんだ!っていう理由です。

宝の山の小惑星

小惑星に行くことで、太陽系の誕生の謎が解き明かされまーす。将来の危険から、地球を守るために、小惑星に行きまーす。おうおう、なんと「はやぶさ2」は素晴らしいプロジェクトなんだ!

あなたも私も、余裕をもって、広い心で、「はやぶさ2」を温かく見守っておりました。

しかし、しかし、もしですよ、小惑星は、実は金の塊だということがわかりました~♪

って、聞いたら、余裕も何もいっぺんに吹き飛んで、目が血走って殺気立つに違いない。

そう、小惑星って、たんなる岩じゃないらしい。

いや、単なる岩のものもたくさんあるだろうけど、貴金属やレアアースなんかの鉱物資源をたくさん含むものもあるらしいのです。

600兆円の小惑星が通過する

2015年の7月に、地球のすぐ近くを通過した小惑星がありました。小惑星2011 UW158。

大きさは1Kmにも満たないということだけど、鉱物資源としての価値は600兆円をこえるんだって!

これ二個あれば、日本の財政赤字が解消しちゃうじゃないですか!

まあ、それは単純な発想だけど、小惑星って、宇宙鉱山と言えるんじゃないかな?!

小さいからこそ、やりやすい

どうも、月には大した鉱物資源はないらしいけど、もしあったとしても、採掘して運び出すのが大変なんですよ。

地球の重力の6分の1だから、地球よりはやりやすいんだろうけど、それにしても、穴を掘って採掘するとしたら、落盤しないようにしなきゃならないしね。

ところが、小惑星だったら、小さいから、重力ってほとんどゼロなんだよね。

まあ、完全にゼロではないのだけれど、ものすごく弱い。

ちょっとジャンプしたつもりが、そのまま小惑星から飛び出しちゃうくらい弱い。

弱いということは、落盤事故も起きにくいし、採掘して運び出すのが超簡単ちゅうことですね。

小さくて重力が弱いので、すごくやりやすい。エネルギーがいらない。

小惑星丸ごと全部を砕いて、あますことなく使うなんてこともできそうだよね。

ベンチャー企業も狙う小惑星

小惑星。どうも、金の匂いがしませんか?

実際、小惑星の鉱物採掘をめざずベンチャー企業ができてるらしいです。

地球は有限、資源は有限というのが現在の常識だけど、小惑星が資源化されると、きっと、パラダイムシフトがおこるほどのインパクトでしょうね。

ホリエモンなんかの宇宙進出も関係してんのかな?

「はやぶさ2」で日本は小惑星探査のトップリーダーへ

話がだいぶ「はやぶさ2」からそれたようだけど、もうわかりますよね?

太陽系の誕生の謎に挑んでいる「はやぶさ2」は、実は、小惑星資源開発にも大きく役立つというわけです。

「はやぶさ2」が先陣をきっている小惑星探査は、将来的には、民間がやりだすのじゃないかな?

実は、小惑星に住もう!なんて、夢みたいだけど、ほんとになりそうな話もあって、ものすごく面白い。

それは、また別のときにとりあげるとして、未来の人類にとって、「はやぶさ2」は、宇宙時代を拓くとても画期的なプロジェクトだった、ということになるかもしれない。

そんなことを思いながら、まだまだ、これからリュウグウ探査の佳境に入っていく「はやぶさ2」を応援してますよ!

まとめ

「はやぶさ2」が小惑星に行く理由のひとつとして、小惑星が資源的な価値をもっているから、ということがある。

小惑星の中には、貴金属やレアアースなどの貴重な鉱物資源が大量に含まれているものがある。

小惑星は重力が弱いので、その点では資源採掘が容易に行いうる。すでに、ベンチャー企業も出てきて、ビジネス化しようとしている。

「はやぶさ2」には、将来的な小惑星の資源開発に向けての、先駆的なプロジェクトという意義もあり、日本は小惑星探査のトップリーダーだ。