がっちりマンデー6/9装置レストラン「ひとり焼肉」「サイフォン式ラーメン」「ロール状アイス」

今回のがっちりマンデーのテーマは「装置レストラン」でした。

ある特別な装置を使って成功しているレストランということです。

登場したのは、焼肉屋さん、ラーメン屋さん、アイス屋さんでした。

ひとり焼肉の「焼肉ライク」

最初は、新橋駅のすぐ近くの「焼肉ライク」というお店。

焼肉と言えば、仲間や家族と一緒に食べるのが普通ですが、このお店はひとり客がターゲットです。

最近はひとり飯がブームといってもいいですね。

「ひとりしゃぶしゃぶ」なんてありますが、ここは、「ひとり焼肉」です。

見る感じ、ほとんどの席がカウンターです。

ひとつの席に専用の無煙ロースターがひとつ付いています。

このひとり用無煙ロースターがこのお店の秘密の「装置」です。

お客は、出てくる肉を自分で焼いて食べる本格派。

お客さんいわく、焼肉に複数で行くと必ず”仕切る”やつが出てくる、と。

「ゆっくり自分のペースと焼き加減で食べたいよ~」(これは私の声です)

なるほど!味わう観点からは、これはいい!

お店側からすると、通常の焼肉店のスタイルで、グループの客の場合は、平均滞在時間が100分くらいなんだとか。

それが、「ひとり焼肉」になると、なんと25分なんだそうです。

そりゃそうでしょ!話をせずに黙々と食うだけだから。

さらに、3分以内のサーブ時間と、メニューは6種類の定食セットのみ、として省時間、省コスト化。

1日19回転と、ラーメン屋並みの高回転率ということです。

激ウマラーメンの「大重食堂」

次なるお店は福岡市にあるラーメン屋さんの「大重(おおしげ)食堂」

見た感じ10席程度くらいの狭いお店ですが、月の売り上げ600万円とか。

一見したところ普通のラーメン屋さんですが、なんと、ここのお店の秘密の「装置」は「コーヒーサイフォン」!!

え~?このラーメン屋はコーヒーも出すのか!?

いえいえ、そうではありません!

なんと、コーヒーサイフォンでラーメンのスープを一食分ずつ作っているのです。

コーヒーサイフォンがカウンターの奥にずらっと並んでいます。

コーヒーサイフォンはコーヒーの挽き豆からコーヒーを抽出する装置ですが、この店では、なんと、スープだしの一人分の原料からラーメンのスープを抽出している。

なんか、逆に面倒くさいように思いましたが、実は、これで省力化、省スペース化、省コスト化、省時間化を実現していました。

どういうことかというと、ラーメン屋さんはスープが命。普通は、だし取りなどのスープ作りに、凄い手間と時間を費やしている。

さらに、大きなズンドウ鍋に大量のスープを一度につくるため、スペースもバカにならない。

ところが、コーヒーサイフォン式は、客の注文後にスープを一食ずつ作るので、事前の仕込みがいらないので省時間、少しずつ作れば良いから省スペース、人件費削減で省コスト。

まあ、その結果のラーメンがまずかったらどうにもならないのですが、このサイフォン方式のラーメンは激ウマなのだそうです!

松山のアイス屋さん「マンハッタンロールアイスクリーム」

三つ目のお店は愛媛県は松山市のアイス屋さんです。

ここは、ロール状の手作りアイスを提供する店。その名も「マンハッタンロールアイスクリーム」

月商500万円なのだそうです。

このお店の「装置」は「コールドプレート」

「コールドプレート」とは、表面温度が-20℃になるアイスをつくる冷たい台です。

その上で、アイスの原料を混ぜていると、だんだん冷えてアイスになっていく。

その出来たてアイスを、お客に提供するわけです。

コールドプレート上で、平たく延ばしたシート状のアイスを、くるくるっと丸めて、ロール状アイスの出来上がりです。

普通のアイス屋さんは、アイスはあらかじめ工場なんかで作っておきます。

そしてそれを冷凍庫で保管して、一旦カチカチにするらしいです。

ところが、このマンハッタンロールでは、店舗でアイスをつくるので、保管する冷凍庫がいらない。

いるのは小さな「コールドプレート」だけ。

一番いいのは、客の目の前で作ってすぐに提供するので、口どけのよい、おいしいアイスとなること。

保管用の冷凍庫という大型装置がいらないのは、新しい店舗を増やすのに、極めて有利と言うことです。

もともと、この店の1号店は原宿にあり、そこをフラッグシップ店として、地方にどんどん店舗を増やしているのだそうです。