上久保教授の集団免疫獲得説の圧倒的な説得力
京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦教授らのグループは、日本において既に新型コロナに対する集団免疫が獲得されているという説を唱えられています。
そうであるなら、ファクターXの正体はこれであったということになりそうです。
ファクターXとは、同じく京都大学のノーベル賞受賞学者である山中伸弥教授が名付けた、日本が世界の中で特異的に新型コロナの感染者数・死者数が少なくなっている理由となる要因(ファクター)のことです。
日本人が集団免疫を既に獲得しているなどということが、本当にあるのか?
そりゃー、集団免疫を獲得していれば、感染者や死者数が低いのは当たり前で、そうであれば嬉しいが、抗体保有率の検査では0.1%くらいの結果で、集団免疫とは程遠い状態ではないのか?
売名行為のトンデモ学者じゃないのか?(失礼!)
しかし、上久保教授たちが、この説に行きついた内容を知るならば、その圧倒的な説得力にひれ伏すはずです。
スポンサーリンク
日本は、気づかぬ間に、新型コロナの大洗礼を受けていた
インフルエンザのデータに新型コロナの影が見える
上久保教授は吉備国際大学の高橋淳教授と共同して、世界中のインフルエンザの感染データを解析したのです。
ん?インフルエンザ?コロナと違うけど、どういうこと?
インフルエンザについては、世界中で詳細なデータが収集されているのだそうです。
そして、新型コロナの動向が、インフルエンザのデータに、影のように現れてキャッチされる。
「ウイルス干渉」というらしいですが、インフルエンザに罹っている人はコロナにかからない。あるいは、コロナに罹っている人はインフルエンザに罹らない、という現象が起こるのだそうです。
よって、インフルエンザの流行のデータを詳細に見ることで、どの国でどの時期に新型コロナに襲われたかがわかるというわけです。
中国人入国禁止の時期が明暗を分けた
新型コロナの襲来は、変異型として、初期の弱毒性のS型、K型、そして、強毒性のG型と続いているそうですが、欧米の多くの国はS型には襲われたが、中国人の入国禁止措置によってK型にはあまりやられなかった。
一方、日本については、中国人の入国禁止をなかなかやらなかったので、S型もK型も入り放題で、やられてしまったということです。
(政府の動きの遅さに、右派からも非難の声が上がっていたのを思い出します)
去年の冬は、インフルエンザの流行が非常に弱かったですが、それこそ、新型コロナの入っていた証拠だというわけです。弱毒性なのでほとんど気づかなかった。
どの型のコロナに感染したか、しなかったかで、獲得される免疫の状態が異なってくるとのことです。
S型とK型の両方に感染したことで、そのあとに来た強毒性のG型に対する免疫が、日本人には獲得されたというのです。
一方、S型にしかやられなかった欧米人は、G型への免疫ができなかったのです。それだけでなく、S型だけに感染したことによって、むしろ後からやってきたG型に過剰免疫反応を示す、皮肉な免疫状態になったと言います。
スポンサーリンク
上久保説はデータ分析の末に導き出された結論だ
以上のように、上久保説は、思い付きや想像で提唱されている仮説ではなく、インフルエンザの豊富なデータの緻密な分析の末に導き出された結論なのです。
「すでに、日本では集団免疫が成立している」
これが本当であるなら、今の、日本社会は、何と滑稽なことをやっているんだ。
それを主導している、政治家、マスコミは、なんと無駄なことをやっているんだ。
ということになってきますよね?
笑い事ではありません。間違った認識で、逆に、社会は大損害を受けつつある。
たとえて言うなら、病気でもない健康な人を捕まえて、あなたは病気だから治療しなければならない、とベッドに縛り付け、その結果、体力を失っていき本当に病気になり死んでしまうような。
ある意味、恐ろしい、狂気の沙汰が進行しつつあるのかも知れないのです。
スポンサーリンク
上久保説へのよくある疑問
日本人は集団免疫を獲得済み、と聞くと、「抗体検査で抗体保有率が0.1%というのと矛盾する」、あるいは、「現在、また感染者が増加してきているのはおかしい」ということにすぐに気づくかもしれません。
これらの点は、すでに納得のいく説明がなされています。
本ブログでも、以下の関連記事にて紹介していますので、参考にしてください。
関連記事 → ファクターXは集団免疫か?日本は新型コロナを恐れなくて良い!?
スポンサーリンク
最近のコメント