今日のがっちりマンデー‼は高級チョコレートのGODIVA(ゴディバ)でした。
ゴディバと言えば高価格の高級チョコレート。
それが7年間で3倍の売り上げ増の急成長。
その秘密はどこに?
GODIVA(ゴディバ)とは?
ゴディバとは、ベルギーのブリュッセルを本拠地とするチョコレートメーカー。
例えば、3個で900円余りというような、かなりお高いチョコレートで有名です。
その高級チョコレートが、年商400億円、この7年間で右肩上がりの売り上げ3倍増という急成長を成し遂げています。
ベルギーのブリュッセルは、たくさんのチョコレートメーカーがある激戦地だそうですが、それは、チョコレートの金型をつくる職人が集まっている都市だからだそうです。
ゴディバは、ブリュッセルにある世界遺産になっている広場グランプラスに店舗を展開する一流店です。
こだわりの職人芸でのチョコづくり
番組では、ブリュッセルにあるゴディバのチョコレート製造工場が登場しました。
敷地2万平方メートルの広大な工場です。
世界中で売っているゴディバのチョコレートのほとんどを、この工場で製造しているということです。
ただし、工場とは言っては、その中での工程は、機械だけではない、職人芸が重要な位置を占めているのだということです。
例えば、シグニチャーというチョコレートでは、羽の形の絵がチョコレートの表面に描かれているのですが、それは、熟練の人手によって描かれていました。
あるいは、ヌガティンと呼ばれるチョコの部材となるキャラメル片が手作業で作られていました。
この辺は、職人芸でつくる和菓子をほうふつとさせるものがあります。
ゴディバのチョコの真骨頂は「複雑な味」
一粒のゴディバのチョコを口に入れると、様々な味のミックスとなる「複雑な味」を体験することができます。
これは、チョコ自体が、いろんな素材が組みあわされた、ハイブリッドの構造をもっているからであることが分かりました。
外見上は単一の材料のように見えても、その断面をみると、数種類の異なる素材の層からなっていることがわかります。
その複雑な構造を、多重な構造のノズルから異なる調製の素材チョコを押し出し、一個のチョコへと作り上げるよう、自動機械に仕込んであるのです。
6人のシェフが開発するチョコレート
世界中に出荷されるゴディバのチョコレートは、6人のシェフが開発しているのだそうです。
10種類の新作候補の中から勝ち残るのは1種類のみ、という、贅沢な絞り込みをしているとのことです。
コストを勘案しながら、一粒のチョコレートの中に、最大5種類もの素材を組み合わせて、複雑な味わいの絶妙なチョコレートを企画していくのだそうです。
なぜ、高級チョコレートがこんなに売れるのか?「親しみ」戦略と「高級」戦略のドッキング
番組では、ゴディバの成功の秘密は、「高級感」と「親しみ」であると説明されていました。
「親しみ」とはどういうことでしょうか?
ゴディバは、実は、日本で一番売れているそうです。
そういえば、最近、ゴディバの店舗や商品を、いろんな場所で見かけませんか?
デパートから始まって、ショッピングモールには必ずと言っていいほど出店していますし、コンビニでもゴディバの商品を販売しています。
つまり、ゴディバのブランドは、我々日本人にとって、とても「親しみ」のあるものになってきたのです。
そして、一方では、ゴディバのチョコレートは「高い」ということをよく知っている。
ただ、「高い」と言っても、買えないほどの高さではない。チョコレートにしては、あるいは、お菓子にしては、少し高いなー、っていう高さ。
おみやげや、贈り物、特別なときのチョコとして、誰もがすぐ頭に浮かぶ存在になったと思うのです(これは、わたしの私見です)。
そして、そして、重要なことですが、食べたときの味の特別感。
「複雑な味」という特別な存在感。
高級感があって、万人が好む、誰でも頭に上るお菓子。
そういうポジションを、ゴディバのチョコレートは獲得することに成功したのだと思います。
まとめ
日本において、ゴディバのチョコレートは、この7年間で売上3倍の急成長を遂げました。
その秘密は、「高級感」と誰もが知る「親しみ」と、そして、何よりもその「複雑な味」にあるようです。
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